木元健二
お盆のお供えをゴミに出すのは心苦しい――。そんなひっかかりを覚える人向けに松江仏教会は、16日に開く「お盆送り法要」で供物を回収し供養する。コロナ禍で世間に広がる不安感を見据え、心を和らげられたら、という試みだ。
松江仏教会によると、僧侶らは長年、お盆のころ棚経に回るとき、お供えをほどなくゴミとして出すことへの抵抗感を聞かされてきた。また、例年宍道湖畔で先祖を敬って行ってきた灯籠(とうろう)流しも、昨年に続いてコロナ禍で今年も中止にせざるをえなくなった。「こんなご時世でも、何か、みなさんの安心感につながることができないか」と考え、お盆の供物を回収し、読経供養することを決めた。
松江市内の仏具店や葬儀社などで扱っている専用袋(20リットル、供養料込み500円)に入れた供物を、16日午後3~7時、お盆送り法要会場の白潟公園で受け付ける。問い合わせは龍雲寺(0852・21・9789)へ。(木元健二)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル