お盆休みを直撃した台風10号が温帯低気圧に変わり、ホッとしている方もいるかもしれませんが、台風の月別発生数の平年値が最も多いのは8月で、次いで9月です。9月にかけて、日本付近を通る台風が多くなります。
9月にかけて台風シーズン
8月に入ってから、台風8号、9号、10号と3個の台風が発生しています。8号は九州に上陸、9号は先島諸島を通過、そして10号はお盆休み期間中の15日に豊後水道を通って、中国地方を縦断、その後日本海を北上し、翌16日に北海道の西で温帯低気圧に変わりました。
台風10号が温帯低気圧に変わり、ホッとしている方もいるかもしれませんが、台風の発生、接近、上陸数の平年値は、いずれも8月が最も多く、次いで9月です。まだ8月半ばということで、台風シーズン真っ只中です。
8月は、台風を流す上空の風がまだ弱いために台風は不安定な経路を取ることが多く、9月以降になると南海上から放物線を描くように日本付近を通るようになります。日本に大きな災害をもたらす台風の多くは9月にやってくるのです。
普段から台風への備えを
台風が接近してからでは間に合わない対策もあります。普段から、水害に備え、側溝や排水溝の掃除をして、水はけをよくしておきましょう。家族で緊急連絡手段とその方法を話し合ったり、ハザードマップを入手しておくとよさそうです。ライフラインが途絶えた時のことを想定して、懐中電灯、非常用食料や水、着替えやタオル、携帯ラジオやワンセグ携帯など、非常用品を整えましょう。
日本気象協会 本社 日直主任
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