地方を応援しつつ、その土地の名産などを返礼品として受け取れることで人気の「ふるさと納税」。自治体の特色が出る返礼品のラインナップは見ていておもしろい。ある自治体の返礼品サイトをのぞいていたら、蜂蜜やワインといった定番の飲食物などと並んでいたものに目がくぎ付けになった。それは「石炭の塊」だった。
札幌から高速道で北東へ1時間半ほど走ると、周りを山に囲まれ、住宅がまばらに広がる街が現れる。2月末現在の人口は3113人。北海道歌志内(うたしない)市は、自称「日本一人口が少ない市」だ。
歌志内市はふるさと納税返礼品の一つに、石炭の塊「塊炭(かいたん)」のオブジェを用意している。縦、横、高さとも約25センチでバスケットボール大の「特大」、約15センチの「中」、8~11センチの「ミニ」の3種類。既製品ではなく、石炭を扱っている会社にわざわざ制作してもらった。
拡大する火力発電所用の石炭の積み込み作業=1995年2月、北海道歌志内市東光の空知炭礦
なぜこれを返礼品に?――。市…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル