お蔵入り?から2年、町議会を動かした 戦没者を思う意見書が国会へ

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編集委員・中島隆

 沖縄戦の戦没者の遺骨を含む土砂を、埋め立て工事に使わないで。そう求める意見書が3月、大阪府島本町議会で可決されました。2年前、意見書の賛成議員は半数に届きませんでしたが、今回は全議員の賛成を集めることができました。

 3月27日、島本町議会の本会議。東田正樹議長(立憲民主)の声が響いた。「意見書に賛成の方は起立を」。議長、副議長を除く議員12人全員が起立する。

 A4判の紙に800字ほどで書かれた、「沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋め立てに使用しないよう改めて求める意見書」。可決された瞬間、傍聴席からは拍手が起きた。

 宮里幸雄さん(68)は、ぐっと喜びをかみしめた。

 2年前に兄たちと立ち上げた「島本・沖縄戦戦没者の尊厳を守る会」の代表を務める。大阪生まれだが、両親は沖縄の石垣島出身。

 中学2年のとき、米軍統治下の沖縄に初めて行った。親戚がたくさんいた。

 〈自分のルーツは、ここ沖縄や〉

 大阪に戻ると、ある友人に言われた。

 「沖縄では英語しゃべってる…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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