進化するAI(人工知能)に職が奪われてしまう不安が高まっています。そんななか、すべての人に最低限の生活費を給付するベーシックインカム(BI)の議論が再び注目されています。貧困の現場からはどう見えるのか。宇都宮市で子ども食堂を運営する荻野友香里さんに聞きました。
おぎの・ゆかり
1990年生まれ。 栃木県若年者支援機構子どもの貧困対策事業部長。2016年から宇都宮市で子ども食堂を運営する。
2016年に宇都宮市では初めてとなる子ども食堂を開きました。今は25人超が通ってきます。栃木県内の子ども食堂は100ケ所ほどあり、必要とされています。
貧困など苦しい状況に直面している子どもたちもいます。最貧国などとは違い、日本という豊かな社会で育っているのに、他の家にあるものが自分の家庭にはない人もいるのです。
では、お金さえ渡せば解決するのか。確かに、金銭的支援があれば立ち直れる家庭も少なくありません。生活保護制度はあっても、必要な家庭に必ずしも届いてはいない。必死に働いても生活費が足りず、結果的に子が放置されている状況もある。「ベーシックインカム(BI)さえあれば」と思う時もあります。
一方、お金を渡すだけでは解決しないとも感じます。
子どもたちに見せるべき姿とは
よく「普通の暮らし」と言わ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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