小島弘之
新型コロナウイルス対応のための国の交付金を充てて制作された石川県能登町にある巨大イカのモニュメント。海外メディアにも取り上げられるなどその建設の是非は世界的に話題を呼んだが、そんなお騒がせ巨大イカに、このほど愛称がつけられた。その名は「イカキング」。名付け親の思いとは……。
同町によると、名付けたのは金沢市の塚田静香さん。町の愛称募集に応募し、909件の案の中から選ばれたという。同じ愛称での応募が他にも6件あったが、塚田さんの「見た目の大きさがイカの王様のようで、さまざまな調理法があることから料理の王様のようでもある」との理由を、地元住民らで組織する愛称選考委員会が高く評価した。なお、次点は「いかまる」と「つくも大王」だった。
巨大イカは、町がコロナ終息後の誘客につなげるために3月末に整備。建設費の9割にあたる2500万円をコロナ対応のための「地方創生臨時交付金」を充当したことで、「無駄遣い」などと批判を浴び、英BBCやNYタイムズなどでも取り上げられた。ただ、完成後、現場は多くの観光客でにぎわっている。
20日には愛称が書かれた看板がモニュメントの近くに設置された。「シンプルで分かりやすい愛称だ」。町の担当者は満足げにそう語った。(小島弘之)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル