古都のお盆を締めくくる伝統行事「京都五山(ござん)送り火」が16日夜、京都市であった。送り火は、現世に迎えた祖先の霊を再びあの世に送るためのもの。新型コロナウイルス感染症対策のため、過去2年間は火をともす「火床(ひどこ)」の数を大幅に減らして行ったが、3年ぶりに全面点火で実施した。
天候が一時崩れた影響で、予定より遅れて午後8時10分、京都市左京区の如意ケ嶽(にょいがたけ)に「大」の字が浮かび上がった。主催する京都五山送り火連合会によると、点火する保存会員らの密集を避けるため、「大文字」は、2年続けて火床を6カ所に減らしていたが、今年は本来の75カ所すべてに火を付けた。
そのほか、東から西へ「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」も点火され、例年通りの文字や図形が描かれた。(西田健作)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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