かつては団体客殺到、今は 京都の映画村、開園半世紀で全面刷新へ

 東映太秦映画村(京都市右京区)が、2025年の開園50周年にあわせて初めて全面リニューアルをすることになった。2024~28年に街並みの中に来場者が楽しめる店舗や酒場、温浴施設などをつくり、従来の客層の家族連れに加えて外国人観光客らを呼び込みたい考えだ。

 東映が11月25日に発表した。3期に分けて工事をして、第1期は25年に開業する予定。江戸時代の町並みの一部や飲食・物販の店が並ぶ中央通りがオープンする。第2期では街並みが完成するほか、忍者ショーなどが見られる芝居小屋を整備。28年までの第3期には江戸風の温浴施設をつくる。

 営業を続けながら工事を進め、総事業費は約120億円を見込んでいる。時代劇を「観(み)る」ことにとどまる場所から、時代劇の世界に没入できる場所へ生まれ変わることをめざすという。

 開園以来最大規模の改修に踏み切った背景には、東映太秦映画村を取り巻く現状の厳しさがある。1975年に日本初の時代劇テーマパークとして開業し、時代劇の撮影を目の前で見ることができる施設として人気を博した。全国の修学旅行生や団体旅行客が殺到し、82年には約256万人が訪れた。

東映社長が打ち明ける事情

 しかし、開場から50年近く…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment