国民審査に海外から参加できないのは「違憲」と判断した25日の最高裁判決を、専門家はどう見たのでしょうか。憲法学者の鈴木陽子・高崎経済大教授は参政権の中での位置づけに着目し、元最高裁裁判官の千葉勝美弁護士は自身が審査を受けたときの心境を振り返りました。
「位置づけ考えるきっかけに」
【鈴木陽子・高崎経済大教授の話】
国民審査は、国民が主権者として政治に参加する参政権の一つだ。裁判官のリコール制度とされており、その趣旨は、法律や命令が憲法に適合しているかの最終判断をする最高裁裁判官の任命について、民主的にコントロールすることだ。裁判官の任命が恣意(しい)的なものでないかを国民がチェックする重要な権利でもある。
ただ、学説的には参政権の中…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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