かんぽ生命が進める不適切な保険販売の調査で、法令や社内規定に違反するとみられる契約が9月中旬時点で計4200件あるとわかった。うち1千件前後は保険業法などの法令違反の疑いがある。過去5年分の調査対象約18万件のうち、まだ4割弱しか調べておらず、問題のある契約はさらに膨らむ可能性がある。
かんぽはここ数年、年20~30件ほどの法令違反を金融庁へ届け出ていた。今回の調査で、本来は届け出るべき不正事案が実際はもっと多い可能性が高まった。
調査対象の契約「特定事案」は約16万人分の18万3千件。保険の乗り換えの際、顧客に保険料を二重払いさせたり、無保険期間を生じさせたりするなど不利益を与えた疑いのある契約だ。8月以降、電話や訪問などで契約が意向通りだったかなどを調べている。年内をめどに最終報告する。
これまでに全体の4割弱の6万…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル