昨年1月から直腸がんのため治療に専念していたミュージシャンの坂本龍一さん(70)が26日、ステージに復帰し、ピアノを演奏した。
東日本大震災の被災地の子どもや若者で構成され、自らが音楽監督を務める「東北ユースオーケストラ」の東京公演(サントリーホール)で、久々に表舞台に姿を現した。
俳優の吉永小百合さんとともに登場した坂本さんは「母と暮(くら)せば」「still life」の2曲でピアノを弾き、オーケストラにそっと添えて引き立てるような控えめな演奏をみせた。穏やかな演奏に合わせ、吉永さんが和合亮一さんや塔和子さんなど、東北にゆかりのある作家や子どもたちの詩を朗読した。公演の後半では合唱団が加わり、ベートーベンの「第九」が披露された。
この日は、坂本さんの書き下…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル