大阪大学などの研究チームが、がん細胞同士が体内でつながるしくみの一部を解明し、実験とシミュレーションで再現することに成功した。がんは細胞同士がつながって増えながら大きくなると考えられ、このしくみを邪魔する新たな抗がん剤の開発につながる可能性がある。
これまで、体内でがん細胞同士がつながり、血管から栄養分をとりこんで増えることがわかっていた。ただ、がん細胞同士がどうやってつながるのか、よくわかっていなかった。
阪大の中野賢(ただし)・特任准教授(情報ネットワーク)らは、ヒトのがん細胞約10万個を、コラーゲンなどでできたゼリー状の物質の上にバラバラに散らし、試験管内で培養した。すると、がん細胞が動いてつながり、6時間ほどで網目状のネットワーク構造をつくった。
中野さんらは、このがん細胞の…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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