国立がん研究センターは8日付で、がんと診断された人が3年、5年後に生存している割合を示す「3年生存率」と「5年生存率」の最新データを公表した。全てのがんの平均の3年生存率は72・1%で、初めて公表した昨年より0・8ポイント上昇した。患者の要望を受けて今回、喉頭(こうとう)、胆のうなど4部位を加え、計15部位のステージ(病期)別に集計した。
3年生存率は、どの治療法が有効かを早く評価できる目安となる。全国のがん治療の拠点となる施設のうち、2012年にがんと診断されたがん患者の9割以上の生存率を把握できている286施設の約34万人分のデータを解析した。進行がゆっくりな前立腺は99・2%、40~50代の比較的若い患者が多い乳房が95・2%など9割を超す。一方で膵臓(すいぞう)16・9%、胆のう33・4%と部位によって差がみられた。
1~4の病期別にみると、新たに集計したがんでは、喉頭は1、2期が90%を超えた。放射線治療が効く、比較的早期だと生存率が高い傾向だった。胆のうは1期91・1%、2期77・4%。手術で根治できる早期だと、生存率が高い。
治癒の一つの目安となる5年生…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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