絢爛(けんらん)豪華に飾られた屋台で知られる「春の高山祭」(山王祭)が14日、岐阜県高山市で始まった。4年ぶりに屋台が通りに曳(ひ)き揃(そろ)えられ、観光客らを魅了した。
江戸時代が起源といわれる祭りで、屋台行事はユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されている。
この日は朝から、修理中の1台を除く11台が市中心部にそろった。三番叟(さんばそう)、石橋台(しゃっきょうたい)、龍神台(りゅうじんたい)の3台が御旅所前でからくりの妙技を披露すると、大きな拍手が送られた。
飛驒路を訪れた外国人観光客が多く、きらびやかな屋台にスマートフォンを向けては盛んに写真を撮っていた。豪州から夫と訪日中のジュリー・グールドさん(70)は「とても美しくすばらしい」と話していた。
14日夜には屋台をちょうちんで飾る夜祭、15日も曳き揃えやからくり奉納が予定されている。雨天の場合は屋台の曳行(えいこう)は中止される。
昨年はコロナ禍前と同様の通常開催となったが、雨のため多くの屋台行事や夜祭が中止になった。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル