熊本県の「営業部長」として、フランス北西部のブルターニュ地方を訪問したくまモンはナントの古城を訪ね、バンヌでは市場を散策。さらに、海岸の街ではアクティビティーに挑戦しました。
海岸でカイトバギー(カンカル近郊)
カンカルは、カキの養殖が盛ん。沿岸部に360ヘクタールのカキ棚が広がり、観光客が生カキを食べに多く訪れる。
街から車で5分も走れば、広大な砂浜が登場する。青空がどこまでも延び、犬の散歩や子ども連れの人たちがくつろぐ姿があちこちで見られた。
この海岸でくまモンが挑戦したのが「カイトバギー」だ。風の力を使って進む三輪車で、ロープを使って帆を張るとスピードがあがり、足元のペダルで進む方向を制御する。
狭い運転席に何とか乗り込んだくまモン。2、3回練習すると、あっという間に乗りこなせるようになった。くまモンに乗り方を教えたオレリアン・ファーブルさんは「この夏は、くまモンにこの施設のインストラクターを任せられるね」と笑顔を見せた。
海賊の街(サン・マロ)
ブルターニュ地方が誇る城塞(じょうさい)都市がサン・マロだ。大航海時代から18世紀までフランス最大の港だった。17世紀から18世紀にかけては、外国船を襲い、荷物を奪うことをフランス王から許可された「海賊」の拠点にもなっていた。
海に突き出た旧市街は、城壁にぐるりと囲まれ、周囲を歩いて回ることができる。サン・マロ周辺は、特に干満の差が大きく、わずか数時間で城壁から見る海岸線の様子が大きく変わる。一方の城壁の内側は、レストランや海賊の旗がかかったお土産店が集まり、観光客で大盛況。
サン・マロ市のクロード・ルヌー市長とカフェで面会したくまモン。ルヌー市長は「ほら、くまモン、あっちを見てごらん」と城壁を指さした。「ここのお城は熊本城よりも少し前に完成しているんだよ。次はぜひ私が熊本を訪れたい」と話した。(坂本進)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル