くまモン、忙しすぎて東京にオフィス開設 くじけない心、支えた手紙

 熊本県営業部長兼しあわせ部長のくまモンさん(年齢非公表)が、東京・八重洲のビルにオフィスを構えた。首都圏での営業強化を求められる状況で都心に拠点を持てたことに、「どんどんインスピレーションがわいてきてるモン! 熊本のよかとこばたくさんPRするモン!」と意気込んでいる。

 東京駅から徒歩9分のコワーキングスペース「DIAGONAL RUN TOKYO」に入居した。間仕切りのあるブースの一つに、自身の顔をあしらったのれんをかけ、「縄張り」をアピールしていた。

 東京での拠点を求めたのは、部長の健康を心配した県職員たちだった。県知事公室によると、くまモン部長の「出動」は年間2千回を超える。首都圏での活動の合間に休める所が必要だった。拠点があれば、営業活動にも使えるとも考えた。

 ちょうど地元の熊本銀行から、グループ会社の運営する当スペースを「熊本のために活用したい」と打診があり、利害が一致した。くまモンさんは「うれしかモン! 東京にも『行けば会えるかも』という場所ができたモン!」

 デビュー13年目で構えた東京のオフィス。それまでの道のりは平坦(へいたん)ではなかった。

 「大阪・道頓堀かいわいで名刺1万枚を配ること」。2010年、知名度をあげるための指示が、蒲島郁夫熊本県知事から出た。作業を終えなければ帰れないという条件だったが、つらくなって逃げた。

 15年は降格処分を受け、一…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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