下地毅
青い空と青い海にはさまれた和歌山市雑賀崎の高台に、休らう場「レモンの丘」ができた。いい陽気となった11日、住民みんなでレモンの木を植えて祝った。
海沿いの斜面に家々がならぶ雑賀崎は、イタリアの景勝地アマルフィ海岸にそっくりなことで有名だ。その縁で招かれた在大阪イタリア総領事のマルコ・プレンチペさんは「きょうの春のような天気は、雑賀崎・和歌山・イタリアの関係を示している。みなさんの温かさをイタリアに伝えたい」と喜び、尾花正啓市長は「レモンの木の成長とあわせて、アマルフィと和歌山の交流も成熟することを願う」と応じた。
レモンの丘は、旧雑賀崎小学校の跡地が草ぼうぼうになっていたことから、地元の自治会で手入れをしたりベンチをおいたりしてつくった。自治会長の寺井節次さん(73)は「レモンの香りにつつまれた友好と憩いの場にしたい。子どもたちには最高の遊び場になるし、お年寄りはここで日なたぼっこをすれば長生きできるよね」。雑賀崎小6年生の西山束颯(つかさ)君(12)は「外国の人と初めて交流して緊張した。みんなが集まるレモンの木になってほしい」と話した。(下地毅)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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