こっちのムサコもタワマン時代 五輪の街、消えゆく昭和

 台風19号の被害でも有名になってしまったが、「ムサコ」というと川崎市中原区の武蔵小杉駅のことも指すらしい。タワーマンションが林立し東京や横浜へのアクセスもいい。「住みたい街ランキング」の上位に近年入っている。

 「でも、こっちも『ムサコ』。こっちの方が歴史がある」

 地元の人がそう主張するのは、東京都品川区の小山地区である。都心から数キロ。東急目黒線の武蔵小山(こやま)駅があり、目黒を経由して東京メトロともつながっている。

 駅前にディープな雰囲気を漂わせている飲食店街があった。車も通れない幅の路地にスナックや居酒屋など100軒近くが密集し、もうもうと煙を上げていた立ち食いの焼き鳥屋が地元名物だった。

2020年の五輪に向け、槌音(つちおと)が響き渡る首都東京。開発の陰で路地裏はどうなっていくのか。

 一帯は2003年に施行された…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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