北海道江別市の認定こども園「若葉幼稚園」で、複数の職員が理事長からのセクハラ被害を訴えている問題で、同園を運営する江別キリスト教学園は11日の理事会で、理事長ら幹部3人を3月末で解任することを決めた。
解任が決まったのは理事長と園長、副園長の3人。理事長はセクハラ騒動を起こした責任をとらされた格好だが、ほかの2人は複数の職員が理事長からのセクハラ被害を訴えていたのにもかかわらず、問題を放置していた責任を問われた。
この問題をめぐっては、一部の職員で結成した札幌地域労組若葉幼稚園支部が、理事長に対する懲戒解雇処分や被害を受けた職員への謝罪などを要望していた。河野理事長は3月末で退任する意向を示していたが、最終的には解任という厳しい処分となった。
ある幹部は11日、朝日新聞の取材に「被害を受けたと訴えている職員への謝罪についても現体制のなかでできる限りの対応をしたい」と語った。後任の理事長については当面、代行を立てる方針だ。
被害を訴える女性職員4人が5日に会見。子どもを預かる認定こども園で起きたセクハラ騒動という異例の事態に、保育サービスを実施する園の運営に支障が出る可能性があるため、北海道と江別市が同園に対する聞き取り調査を実施し、行政を巻き込んで波紋が広がっていた。(編集委員・堀篭俊材)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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