駆除開始10分でバケツ満杯に
体に毒を持つ国内外来種の「アズマヒキガエル」。 「アズマヒキガエル」は札幌市南区で繁殖している。このままだと札幌市南区から中心部に広がるかもしれない。
ーー 開始から10分で満杯だ。もっとバケツが必要だったかな? 10個位持って来たのに。撲滅できるの?こんなんで、撲滅できるのか?
札幌市南区の池。ブヨブヨとした塊が、水面を覆い尽くす。
徳田龍弘さん:
アズマヒキガエルの卵ですね。15リットルバケツで18杯分。土地の中で干させて死滅させる
本州が原産で、北海道には本来いないはずの国内外来種アズマヒキガエル。皮膚には毒があり、口に入るとおう吐などの症状を引き起こすこともある。アズマヒキガエルは約40年前、人の手により旭川市に持ち込まれた。1匹のメスが1度に産む卵は、最大で在来種の約10倍の8000個。石狩川流域の街で、大繁殖している。
まさか…札幌市南区で大量の卵「絶望的な状況かと」
そして2019年4月、繁殖していないとみられていた札幌市で、大量の卵が見つかった。場所は南区の北ノ沢地区。
徳田龍弘さん:
絶望的な状況かとショックを強く受けた。大量の卵が成体にならないように駆除に踏み切った
駆除をしているのは、市民グループ「両爬の生態系をかんガエル 札幌市南区チーム」。呼びかけたのは写真家で両生類の研究家・徳田龍弘さん。グループのメンバーは20人。ボランティアで活動しているが、駆除はなかなか追いつかない。
夜行性のアズマヒキガエル。夜に駆除を行った方が効率的だが、危険が隣り合わせ。
ーーなぜ車からでない?
徳田龍弘さん:
今の時期、北ノ沢はクマが頻繁に通過する時期。車を降りずに聞く調査をしています
心配なのは、繁殖が確認された池のすぐそばに北ノ沢川が流れていること。その先の豊平川との合流地点までは、わずか3.5キロしかない。
徳田龍弘さん:
この流れのなかでも、大人のヒキガエルが数匹見つかったのと、卵やオタマジャクシが流されて下流に分布する可能性はあります
現実に合流地点で、アズマヒキガエルが見つかっている。このままでは、札幌中心部を流れる豊平川流域で、大発生する恐れがある。
徳田さんのグループは1か月でカエルを415匹、卵をバケツ約50杯分、オタマジャクシ1600匹以上を駆除した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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