堀越理菜
2016年の熊本地震で瓦や石垣が崩れるなどし、今春に復旧工事を終えた熊本城の天守閣で28日、内部の公開が始まった。当初は4月に公開予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期していた。
城内では多数の建築物が被災。熊本市は「復興のシンボル」として天守閣の早期復旧をめざし、3月末に完了した。耐震補強を施し、エレベーターを新設。一新された展示では地震の被害も伝えている。
新型コロナ感染防止対策で当面、同時に入館できる人数を650人に限定する。熊本市内の女性(35)は「小さい頃から見てきた熊本城はなくてはならないもので、被災したときはショックだった。やっとこの景色が見られた」と話し、天守閣からの眺めを楽しんでいた。
大西一史市長は内部公開を発表した25日の会見で、「熊本地震からの復興を実感していただくよい機会。復興のシンボルでもあり、皆さんの心の支えになるものでもある。厳しい状況の中でも前向きになってもらえる公開にしていきたい」と話した。(堀越理菜)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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