これが松島幸太朗の活躍生んだデカ盛り“チカラメシ”(スポーツ報知)

 ラグビーW杯開幕戦での日本の快勝劇から熱気さめやらぬ22日、W杯戦士5人が所属するサントリー・サンゴリアスの練習場から近い御用達の店「そば酒庵 寿々屋」(東京・府中市)の鈴木朗之店長(44)が選手にエールを送るとともに“チカラメシ”を語った。日本史上初のハットトリックを決めたウィング松島幸太朗(26)、SH流大(ながれ・ゆたか、27)らサントリー選手のほとんどが訪れる。名前の通り「そば」が大変おいしい名店なのだが、9割方の選手が注文するのは…。(樋口 智城)

 20日にロシアに30―10で快勝し、好発進したラグビーW杯。サントリーは、パナソニックの6人に次ぐ5人を代表に送り込んでいる。開幕戦は、史上初ハットトリックを達成した松島、SH流、センター中村亮土(28)と3人が先発。フランカーのツイ・ヘンドリック(31)は途中出場した。フッカー北出卓也(27)を加えた代表選手をはじめ、サントリーラガーマンの胃袋を長年支えてきたのが「そば酒庵 寿々屋」だ。

 練習場の最寄り駅・西武多摩川線是政駅前にある同店の鈴木店長は、「顔を知っている人が活躍するのはうれしい」と顔をほころばせた。名物は更科そばで「特に天ざるが一番」と店長。だが、ラガーマンが目を向けるのはやはり、肉。選手のほとんどが注文するのが「豚生姜(しょうが)焼き御膳」だ。ただし普通の量ではなく「肉は200グラムから400グラムに、野菜も倍増してます」という通常の2倍のデカ盛りバージョンを提供している。

 デカ盛りのルーツを尋ねると、スポーツ報知紙面のW杯解説でおなじみの元代表プロップ・畠山健介氏(34)の名前が出てきた。「肉と野菜だけ2倍にならないですかって聞かれて、やってみたのが最初だと思います」。一時はカツカレーに空揚げや生姜焼きなど多くの肉をブチ込んだ「サンゴリアス丼」も選手限定で提供していたが、さすがに高カロリー過ぎて今は出してないという。

 ランチで980円(税抜き)。デカ盛りはラグビー選手だけの特別メニューで「選手からは割増料金はいただいてません」と話す。毎日入れ替わりで選手が立ち寄ったら経営的にマズいのでは?との問いかけには「うーん。収支はトントンか、ちょい下ですかねぇ」と正直な答えが返ってきた。

 サントリーが優勝すると、選手は全額無料。17―18年シーズン優勝時には60人ほどが入れ替わりで来店した。鈴木店長は「優勝もほどほどにしてくれないと困る。W杯でも好成績なら、何か考えないと…」。痛しかゆしの苦笑いを見せつつも「このまま決勝トーナメントまで勝ち進んでほしい」と自らの料理が血となり肉となっている選手らの活躍に期待を込めた。

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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