これ菜の花? 「ワースト」外来種と知った高校生は駆除に向かった

 時季外れの菜の花? いいえ、よく似た外来植物です――。そんなやりとりを見聞きした高校講師が始めた授業がきっかけとなり、生徒と行政がともに外来植物を防除する取り組みが始まった。

堤防一面に咲く黄色い花

 5月下旬、長野県北部にある飯山市を流れる樽川の堤防沿い。下高井農林高校(同県木島平村)の2、3年生27人と同市の職員3人が一面に咲く黄色い花を摘んでいた。

 この日は、同校で地域資源の活用を学ぶ「グリーンデザイン科」の生徒の呼びかけで集まった生徒と市職員が、朝から2時間半かけて樽川沿い約2キロに咲く菜の花によく似た植物を駆除した。生徒と市職員がともに行う防除活動は今回が初めて。重さにすると、約350キロを駆除した。

 駆除活動に参加した3年の藤沢りりかさん(17)は「外来種がこんなに身近にあるということを授業で知って驚きだった。菜の花とちゃんと区別してもらいたい」と話した。市の市民環境課の担当者は「生態系を維持し、本来の菜の花の美しさを守るためにも、活動を周知しながら取り組みを進めていく」と活動の重要性を強調する。

その名は「ハルザキヤマガラシ」

 駆除された花はヨーロッパ原…

この記事は有料会員記事です。残り859文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment