性暴力の根絶を訴えるフラワーデモが11日、大阪市北区の中央公会堂前で開かれた。大阪メトロ御堂筋線中津駅のホーム上で女性に無理やり性行為をしたとして、強制性交などの疑いで男が逮捕されていたことが先月明らかになっており、参加者からも怒りの声が上がった。
会場には約60人が集まった。冒頭でスピーチに立った女性は事件を知り、「いても立ってもいられなくて」現場を訪ねたと語った。他にも親族からの性的虐待や職場でのセクハラ、痴漢などの被害を訴える声が相次ぎ、参加者らは静かに聴き入った。
フラワーデモは性犯罪の無罪判決が相次いだことをきっかけに昨年4月に東京で始まり、毎月11日に大阪を含め各地で開かれるようになった。1年の節目となる来月をいったんの区切りとし、国際女性デーの3月8日に47都道府県で一斉に開催される予定だ。
中津駅での事件についてはこの日、同区であった「性暴力を許さない女の会」の集いでも触れられた。同会は1988年、御堂筋線で男たちの痴漢行為を注意した女性が逆恨みされ、電車から下ろされてレイプされた「御堂筋事件」を機に発足。鉄道会社に痴漢対策を取るよう要請活動を続けてきた。
設立時からのメンバーの女性は…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル