こんなひでぇことを…強制不妊の実態 怒りに言葉失った

ひと 強制不妊訴訟の弁護団長 新里宏二さん(67)

 強制不妊訴訟の弁護団長、新里宏二弁護士(67)の原点は、駆け出しのころに借金苦で相談に来ていた老夫婦の自殺だった。理不尽を許さない素朴な怒りは、商工ローン問題へ、そして強制不妊へ。「こんなひでぇことを……」。障害者から出産の選択肢を奪った国の政策に、一歩も引かない姿勢を法廷で貫いた。

 原点は駆け出しのころの苦い記憶だ。借金苦で相談に来ていた老夫婦を自殺から救えなかった。「借金で人が死ぬような社会ではいけない」。理不尽をただそうと、商工ローンの最大手を相手取った集団訴訟の弁護団副団長として国を動かし、2003年の貸金業規制法改正につなげた。

 障害者に子どもを産めなくさせ…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment