22日の「即位の礼」の中心儀式「即位礼正殿の儀」の後に行われるパレード「祝賀御列の儀」の見学ツアーを旅行業界各社が企画し、人気を集めている。高級フレンチの昼食付きのプランなどにキャンセル待ちが出ているほか、パレードのコースを事前に「下見」する散策ツアーも登場。各社が工夫を凝らし、祝賀ムードを盛り上げる。
「予想以上の反響」とうれしい悲鳴を上げるのは、日帰りツアーやイベントなどを手がける「ポケットカルチャー」(東京都中央区)。東京ステーションホテルでのフレンチフルコースつき(定員約140人)など複数のツアーを企画したところ、今月上旬までにキャンセル待ちや満席に近い状態になっている。
「シニア層を中心に、地方からも申し込みがある」(同社担当者)といい、急(きゅう)遽(きょ)、別の昼食つきのツアーも追加で用意した。
新潟県糸魚川市の三愛旅行社は、当日の交通規制などを考慮し、往復の新幹線と天皇ご一家がお住まいの赤坂御用地近くのホテルでの昼食というシンプルな日帰りツアーを設定、間もなく募集を締め切る。
担当者によると、今年5月の一般参賀の人気などを受け、「県内でも『お祝いの場に立ち会いたい』と思っている人は多いはず」と企画した。
このほか、地方発着でパレード前後に都内の観光地などをめぐる1泊2日のツアーも人気だ。ただ、パレードを「自由見学」としたものが多く、観覧場所などは確保されていない。荒天でパレードが延期となった場合も決行する。
一方、パレードコースを事前に歩き、観覧の「ベストポジション」を見つけてもらうユニークな企画も。クラブツーリズム(東京都新宿区)は、当日明治記念館からパレードを見学するツアーのほかに、11日に事前ツアーを企画。ガイド、昼食付きで、残席はわずかとなっているという。
担当者は「コースは約4・6キロと、町歩きにちょうど良い長さ。自分だけの観覧ポイントを見つけて、当日までの楽しみにしてほしい」と話している。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース