今年の登山は、新型コロナウイルスの影響で現在も厳しい状況が続いています。「山へ行ってよいのか、いけないのか?」。こんな疑問を持つ人は多いでしょう。最も影響を受けているのは、宿泊施設の山小屋です。
10月中旬、初冠雪したばかりの北アルプス・穂高連峰の西穂山荘(2367メートル)を訪ね、新型コロナの感染防止対策などを取材しました。
西穂山荘は、西穂高岳(2909メートル)に連なる長野・岐阜県境の高山帯にあります。北アルプス南部では唯一、通年営業している山小屋です。岐阜県側の「新穂高ロープウェイ」を利用すれば、大雪でない限り、冬でも雪の積もった樹林帯を経て短時間でたどり着けます。ただし、ピッケルやアイゼンなどの冬山装備は必須です。
これまで何度も訪ねた山小屋ですが、新型コロナ発生以降、初めて入った館内の様子に驚きました。
「ここまで徹底しないとダメなのか?」
玄関から見える食堂は、各テー…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル