東京都狛江市の自宅で19日に死亡した大塩衣与(きぬよ)さん(90)の住所に関する情報が、先月に同中野区で発生した強盗傷害事件で今月21日に逮捕された容疑者の携帯電話のメッセージに残されていたことが、捜査関係者への取材でわかった。
警視庁はこの男と大塩さんの事件との関係を調べるとともに、大塩さんの住所が千葉県内で起きた別事件の容疑者の携帯電話にも残されていたことから、背後に関東一円で強盗を繰り返すグループがあるとみて調べを進める。
捜査関係者によると、昨年12月5日午前10時50分ごろ、中野区上高田3丁目の3階建て住宅に6人組の男が押し入り、住人の40代男性の顔を殴るなどして現金を奪う事件があった。被害は約3千万円に上るとみられる。容疑者として事件当日に無職の30代の男を強盗傷害容疑で緊急逮捕し、さらに今月21日に20代の男を逮捕した。
この20代の男の携帯電話を調べたところ、大塩さんが殺害される前に「狛江市」という地名や時間などが記されたメッセージが残されていたという。警視庁は、大塩さんの事件とこの男の関連について詳しく調べる方針だ。
警視庁の司法解剖の結果、大塩さんは現場に警察官が到着する約5時間前の19日正午ごろに殺害された疑いがあることが判明。警視庁は、この時間帯に現場周辺の防犯カメラに映っていた不審なレンタカー2台が事件に関わった可能性があるとみて調べている。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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