しょうゆうどん、500円で食べ放題――。香川大学近くのセルフうどん店「吾里丸(ごりまる)うどん2」(高松市)で昨年末から、学生垂涎(すいぜん)のワンコイン企画が始まっている。
「しょうゆうどん、食べ放題で。最初は3玉」。水曜の昼下がり、店に入ってきた男子大学生のグループが、レジで店員に告げた。
学生6人は、うどん玉に無料トッピングの天かすとネギを乗せる。そして、机上のしょうゆ瓶を手に取り、3周ほど回しかけ、夢中ですすり始めた。
あっという間に丼を空にすると、おかわりに向かう。麺がゆで上がるまでの時間は、胃に隙間を作るかのように体を揺らしたり、その場で跳んでみたりして待つ。6人はうどんを受け取って席に戻ると、競うようにかき込んでいった。
30分ほどで6玉を完食した香川大教育学部4年の瀬川澪さん(21)は、「目標の5玉を超えられた。晩ご飯はいらないです」と満足げだ。
しょうゆうどんは、うどん玉にだし汁ではなく、だししょうゆをかけて食べる。「うどん県」では定番メニューの一つだが、食べ放題は珍しい。
この店では、しょうゆうどん(小)は通常価格で(1玉=250グラム)240円。食べ放題は週1回、水曜午後1時から午後3時まで実施している。これまでの最高は香川大院生が記録した10・5玉で、平均6、7玉は平らげるという。
物価高騰が叫ばれ、世間は値上げラッシュの最中。うどんも原材料の小麦の値段が上がり続けている。そんな折に赤字覚悟のサービスを始めたのは、なぜか。
吾里丸うどん2は「2」と名…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル