すぐ恐縮する妻、職場で理不尽な目に 夫の助言も響かず

 30代男性です。妻について相談です。大学卒業後、妻はいくつか仕事をしてきましたが、気弱な性格や自信のない振る舞いが目立つせいか、同僚や上司から信頼されず、なめられた態度を取られるそうです。職場でミスが起きると、まずは妻のせいではないかと疑われ、妻もすぐに謝ってしまうそうです。

 妻は家では私にはっきりと意見しますし、嫌なことは嫌と言います。二人ともが在宅勤務の時に、電話に出る妻の声が聞こえたのですが、私に対する声とは全く違って、か細く頼りない声をしていました。私も仕事ができる人間ではありませんが、わからないことはわからないと開き直って10年弱の会社員人生を乗り切ってきました。

 『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を妻に勧め、開き直ったらと諭したのですが、「そんなことできない」と言います。妻にはできれば自信を持って仕事を楽しんで欲しい。

 専業主婦だった私の亡母も、家では自由に振る舞っていましたが、外では小さく、父の影に隠れていたことを思い出します。妻には自信を持って楽しく暮らしてほしい。大抵のことは私より妻の方が上手にできます。たまたま男なだけで、私はずうずうしさを許されているように思います。妻にどのようなアドバイスをすれば良いか、私も妻も尊敬する上野先生にお答えいただけると幸いです。

回答者 社会学者・上野千鶴子さん

 ご指名続きです。なぜって上野が自信ありげな女に見えるから? 自信のある人には自信のない人の気持ちがわかりません、悪(あ)しからず(笑)。

 とはいえ。ジェンダー研究で…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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