ガタンゴトン、ガタンゴトン……。シャボン玉石けん(北九州市)の本社工場では、固形せっけんが次々と流れ、機械で袋詰めされていた。1分間に最大約80個をつくる。ラインでは従業員が一つひとつ手にとって、商品に傷や汚れがないか確かめていた。
少量多品種に対応するため従業員による手作業の工程は多い。一方で、カメラが所々で目を光らせ、自動で不具合のある商品を取り除くといったデジタル化にも取り組んでいる。
新型コロナウイルスの感染が拡大した昨春、工場は増産対応に追われた。稼働時間を通常の6時間から12時間に増やし、社員にも交代制を敷いた。工場長の藤島聡さん(48)は「商品が出せないのはつらい。とにかく急いで作ろうと必死だった」と振り返る。
感染症対策としてせっけんや…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル