8月も後半。昼の定番「そうめん」を食べ飽きることなく夏を乗り切るアイデアを、料理家・きじまりゅうたさん(39)に教わりました。「手間をかけずに食べ応えや風味をプラス」がポイントです。
8月8日に開いたオンラインイベント「きじまりゅうたとオンライン自由研究! 夏休みのそうめん大作戦!!」の内容をお届けします。記事の後半ではイベントの動画(約1時間)もご覧いただけます。
きじまさんは、料理経験の少ない人も無理がなく、日常に役立つメニューの提案を得意とする。「そうめんについてのお悩みは、食べ方に飽きてくることと、栄養バランスへの不安でしょう。おすすめは『ちょい足し』です」
拡大する きじまりゅうた ともに料理研究家の祖母・村上昭子、母・杵島直美から家庭料理を学ぶ。テレビの料理番組や雑誌、料理サイトなど幅広く活動(写真は西田堅一撮影)
まずは具材のちょい足し。食べ応えのある「たんぱく質」、食感もいい「野菜」、風味付けの「アクセント」の3分野で考える。「ツナとトマトとオリーブ油」「しらす干しとおろしたキュウリとすりゴマ」といった具合だ。家にあるものを、思い思いに組み合わせればいい。
さらに簡単なのはめんつゆへのちょい足し。市販のめんつゆを水で薄める代わりに豆乳や無塩のトマトジュースを使ったり、生卵を溶いたり。「トマトジュースの酸味とは相性がよく、溶き卵は卵かけごはんの要領で、子どもの頃に大好きな食べ方でした」
昭和の頃までの「東は冷や麦、西はそうめん」といった食の地域性は薄れてきたとはいえ、ふるさとの麺料理、ご当地そうめんもいろいろ。きじまさんが「そうめんをゆですぎた時の活用策にもなる」と言うのが、鹿児島・奄美大島の「油そうめん」だ。手近な野菜と多めの油で炒め合わせ、煮干しのだしも身も使うことでうまみたっぷり、ちゅるんとなめらかな口当たりに。沖縄のそうめん料理とも共通し、暑い地域ならではの知恵を味わうことができる。
そうめんの食べ方の工夫、具体的にご紹介していきます。
めんのゆで方、盛り方の工夫
めんをゆでる時は、たっぷりの…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル