そして夫は「大河の一滴」に戻った 私の朗読と歌を心に

それぞれの最終楽章・読者から(1)

斉藤泰子さん(東京都町田市・80歳)

 私の夫は膵臓(すいぞう)がんで1年8カ月の闘病の末、79歳で亡くなりました。その間検査入院を除き、一度も入院することなく、住み慣れたわが家で最期を迎えました。

 2018年11月、がん発覚時に既にステージ4Bで手術不能。「このまま何もしなければ、余命3~4カ月」との宣告を受けました。「これから行う治療はすべて延命のためのもので、完治は望めない」とのことでした。

 通院による抗がん剤治療が即始まり、多くの副作用に苦しみながらもよく耐えて、1年5カ月が経過しました。先生方も「何か特別なことをしているのですか?」と言ってくださいました。

 しかし20年3月、恐れていた…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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