サイレンを鳴らしながら火災現場に駆けつける消防車。消防署だけが所有するイメージを持つ人もいるかもしれないが、誰でも所有でき、「自家用車」として利用する人もいる。自家用消防車に乗る生活とは――。所有者に話を聞くと、私有車として「利点」も多く、災害現場で活躍していたこともわかった。
名古屋市緑区の飲食店の駐車場に、ひときわ目立つ車がとまっている。真っ赤なボディーに、ホースなどの装備品も積まれた消防車だ。車体には所属を示す文字などは書かれていない。さらに、運転席から降りてきたのは消防隊員ではなく、ラフな格好をした男性だった。
「元々は消防車ですが、今は僕の自家用車です」
持ち主は、名古屋市に住む宇津見(うつみ)俊さん(34)。22年7月に購入した消防車を、自家用に使っている。
深夜の衝動買い 使い勝手は抜群
遠出の時だけでなく、近所への買い物などでも消防車を「普段使い」している。購入のきっかけを問うと、「深夜のテンションですかね」と笑った。
宇津見さんはスポーツカーや…
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment