それ、「らしさ」の呪いかも 白河桃子さんが指摘、家庭の持続可能性

 「大黒柱は夫」が多い日本。女性の収入が多い「大黒柱妻」は、モヤモヤした気持ちを抱えていることが多いようです。2008年の共著「『婚活』時代」がヒットし、婚活ブームの火付け役となった相模女子大学大学院特任教授の白河桃子さんは、妻も夫も「家事育児は女性の役目」「男性は稼いでなんぼ」という無意識の思い込みに縛られていると分析。家庭を会社にたとえて、「持続可能な方法を探っては」とアドバイスします。

 大黒柱妻の人をずいぶん取材しましたが、仕事ばかりして夫に家事育児を丸投げにしている、という家庭はあまり見ません。

 「子育ては女性のもの」という「アンコンシャスバイアス」(無意識の思い込み)もありますが、子育ての喜びも知っているからです。

限りある時間 どちらが投入?

 女性は「仕事はしているけれど、育児や家事もやらなくちゃ」と自らに課して苦しみがちですし、「君は大黒柱妻だから僕が家事育児を率先してやるよ」という男性は少数です。

 とはいえ、お金を稼いでいるから、と家事はともかく子育てをしなくていい、というのは違うのではと思います。子どものためには多くの人が関わったほうがいいし、子育ては2人のこと。一方で、限りある時間をどちらがより投入するのかという点に、日本では不平等があります。

 女性の家事時間は男性の約5倍という調査結果もあります。女性がフルタイム正社員勤務であっても、あまり変わりません。若い世代では、男性も収入がイーブンならより家事をしなくては、と思うようになってはいきますが。

「男らしさの呪い」

 フルタイム共働きの女性が…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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