がんと診断され、今も闘病する人や不安を感じながらもそれぞれの道で躍動している人がいます。自分らしく生きる姿を「世界対がんデー」の2月に合わせて、写真で紹介しました。
9人の方に協力をいただき、それぞれの「意志」を感じました。中学生の勅使川原みなみさん(15)は「走りたいから切った」とさっぱりした表情で話しました。左足に骨肉腫を患い、足を温存する選択もありましたが、足を引きずるくらいならと、医師から宣告を受けた時点で家族と切断を決めました。
また、「義足を隠すつもりもない。面倒なんで」ときっぱり。勅使川原さんの強さを感じました。
ステージ4で何度もがんを再発しながらもリングを目指す格闘家の高須将大さん(26)は、闘病中にブログでがんで闘病中の女性の書き込みをみて励まされました。「僕が頑張る姿が、誰かを励ますきっかけになれば」、との思いで取材を受けてくれました。
がんになっても罹患(りかん)前の夢を追い続けるダンサーの藤田佳菜子さん(30)、闘病経験から医療従事者を目指す専門学生の三笠晴香さん(19)ら、がんで日常生活が一変しても前を向く姿が皆さん印象的でした。それぞれの意志に取材者としても心を打たれ、がんを経験し悩みや不安を抱える方々に、9人のそれぞれの姿が届けば幸いです。(池田良)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル