それは青春 元教え子が作曲した曲を演奏 顧問教師の思いとは

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石垣明真、戸田拓

 曲名は「マーチ『ブルー・スプリング』」。27日の第67回北海道吹奏楽コンクールで、留萌中学校が演奏したマーチだ。作曲したのは留萌地区出身の鈴木雅史さん(26)。演奏を指揮した顧問の熊谷太一さん(42)は、鈴木さんにとって吹奏楽の道を歩み始めたときの指導者だった。かつての教え子が作った曲を、今の教え子と共に演奏した。

 鈴木さんは、苫前中学校(苫前町)に入学した2008年に吹奏楽を始めた。ちょうどその年から、同校教師として顧問を務めたのが熊谷さんだった。

 鈴木さんについて、「指導し始めの頃だったのでよく覚えている」と話す熊谷さん。鈴木さんも「熊谷先生は、生徒に寄り添ってくれる先生でした」と振り返る。担当楽器のトランペットを一緒に吹き、「こんな感じだよ」と、自らの演奏で教えてくれる熊谷さんの姿が印象に残っている。

 鈴木さんが、作曲に興味を持ち始めたのもこの頃だった。中学2年の時、自分と同じ名字の作曲家の曲が課題曲に選ばれているのを見て、親近感が湧いたという。「課題曲に対する憧れもありました」と鈴木さんは振り返る。

 それから10年余り…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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