ちょっと変わった生き物図鑑がこの夏、出版された。著者の勤務先は、大学や水族館ではなく、大手化学メーカーだ。会社員生活のかたわら、週末のたびに川や池に足を運んでは魚を捕まえてきた。趣味が高じて、経験に裏付けられた魚とりのテクニックと、すべて自分でとらえた魚から約100種を選んで図鑑に収めた。
ホンモロコはひれをぴんと伸ばしてメタリックに輝き、シロヒレタビラは鮮やかなブルーの体と白黒のひれのコントラストが美しい。魚のカラー写真は、アクリル板を切って自作した観察ケースを使い、実際に捕まえたときの自然に近い状態で撮影したのが特徴だ。
この「タモ網1本ではじめられる魚とり 実践テクニックと生き物図鑑」(山と渓谷社、税込み1980円)は、魚やカニなど生き物の写真に加え、網や道具の選び方、写真を撮る方法などをまとめている。魚をうまく捕まえるための九つのテクニックも紹介した。
「すべての川魚を捕る万能の方法」
「ほぼすべての川魚を捕るこ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル