だまされた人を「ほめてあげて」 特殊詐欺が「間接的殺人」になる時

 記者(28)の祖母(81)が特殊詐欺の被害に遭い、100万円をだましとられました。ショックを受ける祖母に、どんな言葉をかけたら良いのか――。記者や家族は悩みました。

 各地の僧侶らでつくるNPO法人「自殺防止ネットワーク 風」には、特殊詐欺の被害者からの相談もあるそうです。篠原鋭一代表(79)は、かけてあげて欲しい言葉があると言います。

NPO法人「自殺防止ネットワーク 風」は、お寺を中心とした全国約50の拠点で、電話相談を受け付けている。各地の相談所の一覧は、ホームページ(https://www.soudannet-kaze.jp/)へ。本部相談所は0476・96・3908

 ――特殊詐欺に関連した相談はどれくらいありますか?

 私のところには、月に1~2件。国内を中心に52の拠点がありますから、同様に他の拠点に来ているとすれば、月に50~100件ほどでしょうか。

 ――相談の内容にはどんなものがありますか?

 「首をくくるのに太い縄をくれないか」とか「亡くなった主人のところに行きたい」だと言った電話から始まります。「ちょっと待ってください、そんなに急ぐことないよ」と言って話を聞くと特殊詐欺でだまされて、家族から責められて居場所をなくしているんですね。

 ひどい場合にはこんなことがありました。

 孫が店の売り上げを盗んだと…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment