つながらない電話、不審に思って家へ まさかの「3日間ここにいる」

 3日間、あんなところにはまったままだった。誰も気づかない、目立たない場所。動けなかった男性は、地域のつながりのおかげで助け出された。

 8月4日午前。沢田英器(ひでき)さん(37)は、岩手県遠野市宮守町に暮らす60代の男性の家に向かっていた。

 沢田さんは、同町で自動車整備業を営んでいる。男性は昔からのお客さんで、車検を頼まれていた。しかし、数日前から、何度電話をかけてもつながらない。

 「何かあったのかも。行ってみよう」

 男性の家に着くと、代車があるのにインターホンを押しても出ない。男性は一人暮らしで、車でないとどこに行くにも不便なはずだ。必ず、近くにいる。

 もしや、中で倒れているのでは。名前を呼びながら勝手口に回る。その瞬間、思いも寄らない方向から声がした。「助けてくれー」

 振り返ったが誰もいない。目…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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