「得手(えで)勝手(かって)ァ 向(むご)うサ効がなェ」。午前7時、津軽弁のことわざの意味を問うクイズが、ツイッターに投稿される。
答えが出されるのは午後3時で、正解は「自分ではよいと思っても他人には通用しない」。フォロワーは答えを知りたくて、再びツイッターを見てしまったことに気づく。
つぶやきの主は青森県弘前市立中央公民館。ちょっとお堅い雰囲気の施設が、「ゆる~い」投稿を始めたのは、新型コロナウイルスの感染拡大がきっかけだった。
中央公民館は、市民の生涯学習や社会教育活動の拠点。だが、コロナ禍で企画した講座や催しを軒並み中止せざるをえなくなり、存在意義が揺らいだ。
空っぽの公民館で職員が考えついたのが、それまでやっていなかったツイッターでの情報発信だ。
「コロナ禍でも公民館は活動しているよ、と伝えたかったんです」。学習支援係長の工藤俊介さんは、そう振り返る。
アカウントを2020年5月に開設。ただ、何を投稿すればいいのかノウハウがない。ひとまず、高齢者向けのセミナーで使う予定だった昔の弘前の写真を発信してみた。
すると意外にも、「懐かしい」「こんな風景だったんだ」と多くのリツイートがあった。何より数カ月間交流できていない市民とつながりを持てたことで、職員の士気が上がった。
そこから投稿は加速する。
一番反響が大きかったのは……
1回だけ見られて終わりにな…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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