コロナ禍での不自由な生活を経て、10月31日は3年ぶりに行動制限のないハロウィーン当日となった。隣の韓国ソウル市で2日前、ハロウィーンでにぎわう繁華街で154人が犠牲になる事故が起きた後に迎えた「本番」。ハロウィーンの象徴となった東京・渋谷の一夜を、記者が歩いた。
直前の週末の29、30日にも混雑した渋谷駅前のスクランブル交差点。31日は昼間から、仮装した人たちが目立ち始めた。
ハロウィーン当日の「現場」となった東京・渋谷。記者が一晩中、密着して取材しました。
午後5時45分 渋谷センター街の入り口で、警察官がメガホンを片手に通行人へ呼びかける。近くの大型書店は、午後6時に店を閉める準備に入っていた。
午後6時 アニメのキャラクター、お化け、骸骨……。センター街では様々な仮装の人と、それを撮影する人たちの姿が。自撮り棒を使い、動画を撮りながら練り歩く人もいた。ゲームのキャラクターに扮した東京都町田市の高校3年の男子生徒(18)は、韓国での事故で、親からは渋谷へ行くことを心配された。「コロナでこの2年来られなかったので、高校最後の思い出作りに来ました」
午後6時10分 入国制限が緩和された訪日外国人の姿も。日本人パートナーと一緒にオーストラリアからきたイギリス人の男性(29)は、骸骨の衣装に身を包んだ。「日本は警備もしっかりしていて、安全に楽しめるのがいい」
午後6時30分 渋谷区役所に約30人の区職員が巡回のために集まる。センター街や道玄坂など五つのエリアに分かれ、路上飲酒・喫煙の禁止の周知やゴミ拾いなどを担う。「かなり混雑している」との情報が共有され、午後7時に出発。
午後8時20分 センター街…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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