【となりの外国人】まちなかで、「外国人」が働いている光景を見ることはめずらしいことではなくなってきました。普段、何げなく接している「外国人」ですが、どんなことを考え笑ったり悲しんだりしているのでしょうか。東京都福生市には、ネパール人一家が経営する焼きたてナンが食べられるカレー店があります。「家族一緒に暮らせることが一番幸せ」と働くお母さんと、日本でできた親友に支えられながら頑張る女の子に会いました。(withnews編集部・松川希実)
「親友」の歌
東京都福生市にある「アジアンダイニング カマラ」。駅から徒歩5分ぐらいの商店街の一角にあるエスニック料理のレストランです。米軍横田基地の近くということもあり、アメリカ人も多く利用しています。
開店1時間前、女性が店の前をほうきで掃いていました。カマラさん(29)です。夫ラムさんと、夫婦でこの店を切り盛りしています。
店名の「カマラ」は妻の名前から、ラムさんが付けました。メニューには娘の名前からとった「シムランセット」(カレー、ナン、チキン、デザート付き)もありました。ラムさんは口数少なく厨房に徹する「職人」という感じでしたが、店は家族への愛情が溢れています。
店内に、長女シムランさんがいました。小学校6年生で、取材に行った日は卒業式間近でした。新型コロナウイルスの影響で、1年半通った日本の小学校は休校になっていました。「卒業式の練習、全然やってない」とぼやきながらも、父と兼用のスマホを見ながら「LINEで友だちと電話しているし、寂しくないよ」と、「SEKAI NO OWARI」の曲を流しながら口ずさみました。日本でできた友達に教えてもらったそうです。
▼▼「空は青く澄み渡り 海を目指して歩く
怖いものなんてない 僕らはもう一人じゃない」
――(「SEKAI NO OWARI」の「RPG」)▲▲
「その子は私に日本語を教えてくれて、反対に私がネパール語を教えてる。親友なんだ!」とシムランさんはうれしそうに話しました。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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