どうして家康、粗食の大御所が最後に暴食 謎の1日ジオラマで再現

中村純

 徳川家康の「最後の晩餐(ばんさん)」にスポットを当てた展示会が静岡県藤枝市郷土博物館で開かれている。粗食と運動を心がけていたという大御所がなぜ暴食に走ったのか。謎の1日に迫る。

 家康は現在の藤枝市にある田中城を拠点に趣味のタカ狩りに興じていた。ある日、夕食に出たタイの天ぷらを気に入り、何度もおかわりしたところ、夜半に激しい腹痛を訴えその後死に至った。食欲がないのを心配した側近がすすめたとされるが、実は胃がんを患っていたとの説もある。

 その波乱の一日をジオラマで再現した。口をあけて天ぷらを食す場面から一転し、床に伏す家康の姿をリアルに描く。当日の献立もミニチュアで紹介する。

 同館学芸員の海野一徳さんは「まさに歴史的な1日だった。この藤枝で起きた事実を広く伝えていきたい」。7月17日まで。大人400円、中学以下無料。(中村純)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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