どう見る れいわ農政 食料自給率100% 1次産業所得補償 夢の政策ずらり “台風の目”なるか(日本農業新聞)

 先の参院選で2議席を獲得した山本太郎代表率いる「れいわ新選組」は、どんな農政の旗を掲げているのか。参院選で示した政策を見ると、食料安全保障を「最重要事項」とし、食料自給率目標は「100%」に据える。その実現に向け、農業だけでなく全ての第1次産業就業者への戸別所得補償を主張する。夢のような政策も並ぶが、政権批判の舌鋒はどの政党よりも鋭い。国会での農政論戦でも“台風の目”となるか注目だ。

 れいわは、安倍政権下で成立した法律や国会承認された条約を「トンデモ法」と批判し、その「一括見直し・廃止」を主張する。その対象として環太平洋連携協定(TPP)の他、都道府県に稲や麦などの種子供給を義務付けていた種子法の廃止法や漁業法、国家戦略特区法など農業関連の法案も多く挙げる。

 さらに、「コンクリートも人も」をキャッチフレーズに、公共事業への積極的な財政支出を訴える。かつて「コンクリートから人へ」を掲げて、土地改良事業を含む公共事業の大胆な削減を進めた民主党政権と一線を画している。公共事業は「雇用や防災を考えれば必要不可欠だ。公共性の高いものは国が主導し、積極的に支出する」としている。

 世界レベルの動物福祉(アニマルウェルフェア)を政策の柱にしているのも特徴だ。畜産業でも「動物福祉が守られるよう国際的な基準を踏まえた飼育や処分方法に関する基準を定める」との方針を示す。

 野党幹部の一人は「比例区の安倍政権批判票が相当、れいわに流れた。国会でも存在感を発揮していくかもしれない」とみる。新たな勢力として農政論戦に一石を投じるか。

【関連記事】


Source : 国内 – Yahoo!ニュース

Japonologie:
Leave a Comment