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20日に開かれた政府の新型コロナウイルス対策の分科会に出席していた日本医師会・常任理事の釜萢敏先生に聞きます。 分科会では、飲食店の営業時間の短縮、地域の移動に係る自粛要請、GoToキャンペーン事業の運用見直しの検討、人々の行動変容の促進、年末年始の休暇分散、検査体制の更なる強化を含む保健所機能及び、医療提供体制の強化などの提言案が政府にされました。
(Q.飲食店の営業時間の短縮要請について)
飲食店の営業時間の短縮要請は3週間程度の期間限定。ガイドライン守る店と守らない店で差をつけます。国は自治体に財政的支援をします。これまでも色々な対策を講じてきましたが、それでも感染の拡大が、かなりみられていますので、新たに強い踏み込んだ対策を講じなければならない。影響は大きいですが、このような柱を立てました。それぞれのお店で、最大限の努力をしてもらっていますが、その努力をさらにやってもらいたいという思いも込めて、このような内容となっています。 注目したいのがGotoキャンペーンへの提言です。GoToトラベルについては、都道府県が『ステージ3』と判断したら除外検討。GoToイートについては、プレミアム付き食事券の新規発行一時停止を提言されています。『ステージ3』とは、感染者が急増していて、医療体制に支障が発生している状態を指します。その対策として、休業要請やイベントの中止などを求めるとしています。
(Q.どこが『ステージ3』でしょうか)
北海道、東京都、大阪府、愛知県などが、注意しなければいけないところです。『ステージ』の判断については、総合的に、それぞれの都道府県知事と国がしっかり協議して決めるということになっているので、指標を満たしたからといって、自動的にステージが決まるわけではありません。 (Q.GoToキャンペーンについて、どう考えますか)
感染が拡大して、知事が『ステージ3』と判断した場合、見直すということは決まっています。今は、そのような時期に差し掛かっていて、早く対策を講じることが大事ですので、20日、強い要請をしました。 19日時点で、全国の新規感染者は2383人で、重症者数は、291人でした。第1波では、感染者の増加に伴い、重症者も増えいていきました。重症者は、入院治療が2週間程度必要ということで、なかなか減りませんでした。ただ、第2波では、重症者も心配するほど増えませんでした。
(Q.これは、若者中心、無症状の人が多かったからなのでしょうか)
そうです。第3波は年齢が上がってきて、40、50、60代の感染者が多くなっていますので、今後、重症者は増えてくると予想されます。それに対して、医療の提供ができるのかどうか、一番、気になるところです。病床数を確保していても、実際に稼働できるようになるために、2週間くらい必要ですので、急激な患者の増加は非常に対応が難しくなるといえます。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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