なくなった息子の靴、7日後に知った世間の優しさ 蒲田

 5月22日、ふくふくさん夫婦は1歳の息子を連れてお出かけをした。

 行き先は東京都大田区の蒲田駅周辺。

 ベビーカーに乗せて散歩をしながら、買い物を楽しんでいた。

 息子が履いていた靴はデニム生地で、車に乗ったクマが刺繡(ししゅう)されている。

 ふくふくさんの父が1歳の誕生日にくれたファーストシューズだ。

 1月にヨチヨチ歩きを始めて、当初は履くことを嫌がっていた。

 最近になって気に入ったのか、小走りをするようになったところだった。

右足の靴がない

 お昼ごはんを食べようと店に入り、ベビーカーから降ろそうとした時、右足の靴がないことに気づいた。

 面ファスナーをビリビリはがして遊ぶことがあり、きっと自分で脱いでしまったのだろう。

 初めての靴だし、プレゼントだし、なくすわけにはいかない。

 夫が急いで店を出て、来た道を戻って捜したが見つからなかった。

 食事や買い物を済ませた後、その日通った道をもう一度捜したが、やっぱりなかった。

 靴がなくてベビーカーから降ろしてもらえなかったからか、息子は終始機嫌が悪かった。

1週間後の出来事

 ちょうど1週間後の29日、なくした靴は思わぬかたちで見つかった。

 JR蒲田駅近くの歩道に腰掛…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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