そのマスク、どこで手に入れましたか? 新型コロナウイルスの感染拡大で、街中はマスク姿の人が多いのに、品切れの店舗ばかり。朝日新聞「#ニュース4U」のアンケートでは、2割が「入手できず困っている」と答え、半数は「備蓄」でしのいでいた。なけなしのマスクを何日間も使う人たちの姿も浮かび上がった。
LINEで1335人に聞きました→半数が「備蓄」
アンケートは3月13日昼~15日夜、ニュース4UのLINE公式アカウントの「友だち」を対象に実施。計1335人から回答が寄せられた。
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マスクの確保策として最も多かった回答(選択式)が、679人が選んだ「備蓄していた」。花粉症対策や防災用に買い置きしている人が目立った。ただ、備蓄には限りがあり、「普段の勤務で使っていて、どんどん枚数が少なくなって不安」(埼玉県20代女性)といった声も多い。
子ども用を多めに「箱買い」していた山梨県の60代女性は「大人用が手に入らないので子ども用を使っている。すごく恥ずかしいし、ひもがピンと張って耳も痛いが我慢」と苦労している。
就職活動中の学生らの声も寄せられた。東京都の20代女性は企業から必ずマスクを持参するよう連絡があり、「家に備蓄があってセーフでしたが、入手できず人事に頭を下げる受験者が多数いた」と明かす。
京都府の20代女性は「どこにも売っていないのにマスクをつけなければいけない場面が多く、困っている」と切実だ。
40代男性「朝5時半起きで店へ」
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どこで購入しているのか。コンビニやドラッグストアなどの店舗で購入したと答えたのは350人で、全体の26%。大阪府の40代男性は「午前5時半起きで何とか100枚入りを一箱買えた」。
トラブルもあるようで、石川県の40代男性は「開店前から並んで、最後の一箱で言い争いを見てとても悲しい気持ちになった」。
高額の転売が相次いだフリマアプリ。今月15日から転売は禁止になったが、それ以前は1枚100円程度で5千円分や1万円分を購入している人がいた。転売品を購入したという大阪府の50代女性は「弱みにつけ込まれているみたいで嫌でしたが、他に入手手段がなかった」と漏らす。
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ガーゼやハンカチ、キッチンペーパーで自作する人もいる。神奈川県の50代女性は「手芸店でガーゼ生地とゴムひもが品切れ。下着用のゴムなどを代用している」と苦労している。マスクのゴムひもと鼻にあたる部分の針金を再利用しているなど工夫が見られる。
10代男性「2週間くらいずっと同じ」
使い捨てマスクを洗って再利用している人もいる。
兵庫県の10代男性は「洗って2週間くらいずっと同じマスクを使っている」という。「洗濯ネットに入れて洗うと、ゴムは少し伸びるが、2~3回使える」(京都府50代女性)、「洗剤で洗い、鍋で煮沸消毒して再利用している」(東京都50代女性)といった声がある。
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入手できずに困っている人も2割いる。千葉県の40代女性は「マスクはしていない。手を丹念に洗っている」。マスク不足で職場や学校でも困惑することが多く、東京都の40代女性は「譲ってくれと上司に言われた」。京都府の10代男性は「マスクをしていないと周りから避けられる」
一方で、「マスクは必要ない、着用していない」という人も1割ほどいた。実際、厚生労働省はウェブサイトで「屋外などでは、相当混み合っていない限りマスクを着用することによる効果はあまり認められていない」と説明している。
マスクの生産態勢は改善しつつあるのに、なぜどこも「品切れ」なのでしょうか。ドラッグストア担当者が語る発注の実情や、マスクが市場に出回らない理由を聞きました。
高知県の30代男性は「感染予…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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