前を凝視したままじっと立ち続ける「動かない鳥」として知られる珍鳥、ハシビロコウが松江市大垣町の松江フォーゲルパークで展示されることになり、11日に報道向けに事前公開された。緊張のためか、飼育員が展示室の中に入るとそっと歩いたり、翼を広げて魚をくわえたりして、意外なほど動く姿を見せた。
ハシビロコウはペリカン目で、アフリカ中央部の湿地帯や草原に生息する。肺魚やカエルなどを食べる。じっとして動かない習性は、餌となる肺魚が水面に上がってくるのを待っているためという。
松江にやってきた個体はオスで体長約120センチ、体重約6・4キロ、翼を広げると約230センチある。年齢は不明。餌にアマゴやニジマスを与えているが、1日に3匹程度しか食べず小食だという。
飼育係の森本未来(みく)さん(37)によると、普段はめったに動かず、2時間おきに様子を見に行っても同じ場所に立っていることが多いというが、この日は「緊張しているのかそわそわしています。見た目もインパクトがあり、じーっと観察してみて欲しい」と来場を呼びかけている。
一般公開は13日から。9月1日まで名前の募集もする。入園料は高校生以上1500円、小中学生750円。問い合わせは同パーク(0852・88・9800)へ。(奥平真也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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