なぜテロリストの社会復帰を支援するのか 永井陽右さんが選んだ対話

 テロ・紛争解決スペシャリストの永井陽右さん(31)は、ソマリアのテロリストらの脱過激化・社会復帰支援を行っている。世界で最も危険な地といわれる場所に乗り込み、関係者と丁々発止のやりとりをする。テロリストの脱過激化プログラムは、職業訓練や教育だけでなく、一人ひとりとの徹底した対話が特徴だ。

 ソマリアには、イスラム系テロ組織「アル・シャバーブ」が勢力を維持している。刑務所に行き、テロリストたちと「出所後の夢」を語る。

 高校時代までは、「すさんだ生活」を送ってきた。いじめに加担したこともある。それが高2の夏休みに「地球温暖化でツバルが沈むおそれがある」ということを知り、外の社会に目が向いた。

ながい・ようすけ

1991年、神奈川県生まれ。2011年、日本ソマリア青年機構設立。17年、NPO法人アクセプト・インターナショナル設立、代表理事に就任。新著に『紛争地で「働く」私の生き方』(小学館)。

 2011年、早稲田大学に進…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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